カメのひとりごと2

カメのひとりごとの第1話から第84話までを掲載しています。

第2話 生い立ち2

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 さあ、今回から、6才年下の弟、

「カメ輔」の登場である。

カメ輔は昨年の10月に、主人が

「里親募集の新聞記事」を見て応募し、

見事当選したので我が家に来た。

さあ、カメ輔を見てくれ。

どうだ、かわいいだろう。

見てのとおりかわいい顔だが、主人に

言わせれば、吾輩の方がイケメンらしい。

吾輩とカメ輔の顔の違いがわかるかな?

カメ輔とは、最初から別の水槽に住むよう

になった。

その理由は、初対面のとき久しぶりに同胞

を見た興奮してしまい、吾輩が、カメ輔を

激しく威嚇してしまったからだ。

それを見ていた主人は、カメ輔に噛みつく

のではないかと心配して、2匹を引き裂い

たのだ。

それ以来、カメ輔とは会っていない。

せっかく、弟が出来てうれしかったのに寂

しいものだ・・・。

次に、もう一匹の兄弟「カメ吉」のことに

ついて語ろう。

彼のことを思うと今でも悲しくなって涙が

でる。

本当に、やさしくて性格の良いカメだった。

だが、彼はもうこの世にはいない。

彼とは、一緒に里子に来て同じ水槽に住み、

よく遊び、けんかもしたものだ。

いつも吾輩が勝っていたが・・・。

そんな、彼が、ある日突然死んでしまった。

主人に言わせると、「運命だから仕方がない。

カメ吉の甲らは黄色っぽくて色があまり黒く

なかった。甲羅の形も左右非対称だったので、

もともと体が弱かったのかも知れない。

カメも強い者だけが生き残っていく。」と言

っていた。

どうも、カメ吉は吾輩より主人と奥さんに愛

されていたようだ。

吾輩がまだ、小さかった頃、水槽のエアレ-

ションが首に絡まって溺れそうになったこと

があった。

そのとき、カメ吉が大きな声で「ピーピー」

と鳴き叫んで

奥さんを呼び、吾輩を助けてくれた。命の恩

人だ。

さあ、これで、主な登場人物が出揃った。

次回からカメの日常生活と人間社会について

ボチボチ語っていきたい。

乞う、ご期待!!

 

 

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第1話 生い立ち 1

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 吾輩の名前は、カメ子。

ニホンイシガメである。

年齢は7歳。性別オス。

オスなのになぜ、名前がカメ子かって

それについて書けば、少々長くなるがいいかぇ。

吾輩は、今から7年前はっきりとした日はわ分からぬが、

「ある温泉施設」の池で産まれた。同じ時期に40~50匹ぐらい

産まれたので、餌代がかかり、口減らしのため里子に出された。

実に悲しいものだ・・・。

吾輩が、主人と初めて出会ったのは、「ある温泉施設」のロビーに

置かれていた水槽の中である。たまたま宿泊に来ていた主人が、

水槽の横に貼られている「里親募集」の張り紙をみつけて、応募し

抽選で当選したそうだ。

 このとき、今は亡き「カメ吉」と吾輩と2匹で主人のお宅

に行くことになった。

吾輩の名前がカメ子になったのは、「カメ吉」と比べて吾輩の

しっぽが短かったので、メスだと思い、主人が三日三晩寝ずに考えて、

カメ子と名付けたらしい。

もうちょっと格好いい名前にして欲しかったなぁ。

今思うと、主人とはやっぱり、何か不思議な縁で結ばれていたと思う。

奥さんは、何もしゃべらなくても吾輩の気持ちを察してくれるので、

生活するのが楽しいし、とても落ち着く。

主人は、よく世話をしてくれ、いつも「カメ子、カメ子」と言って

かわいがってくれるが、時々、うっとうしい。

さあ!最後に、吾輩の顔写真をお見せする。どうだ!男前だろう。

主人に言わせると、カメの中でも鼻筋が通っていてかわいいらしい。

吾輩は、自分の顔がどんな顔をしているかわからぬが、主人から

ほめられるとまんざら悪い気はしない。

ついでに、吾輩のサイズを教えよう。

甲長は17センチ、体重800gグラムぐらいのところかな。

いささか太り気味である。

 

次回は、吾輩を取り巻く仲間達について書こうと思う。

乞う、ご期待!!

   

 

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カメのひとりごと プロローグ

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 吾輩はカメである。名前はカメ子。

夏目漱石の「吾輩は猫である」ではなく、

「吾輩は、正真正銘のニホンイシガメである」

ひとことでカメといっても、ニホンイシガメは、分類学上、爬虫綱、

カメ目、イシガメ科、イシガメ属にあたり、私の主人は吾輩のことを

「そんじょそこらのカメじゃない。正真正銘のカメである」と言って

いる。

 吾輩には、深い意味は分からぬが「そんじょそこらのカメ」という

のは、どうも「ミドリガメ」や「クサガメ」のことを言っている

らしい。

 また、主人は、ニホンイシガメのことを*準絶滅危惧種ともいって

いるが、準絶滅危惧種とは、いったい何だろうか?

 ニホンイシガメは環境省レッドリストでは「準絶滅危惧種」という

カテゴリーに入っているそうだ(平成24年8月時点)。

 これから、吾輩の身の上のこと、同居人のこと、そしてカメ目線で

見た人間社会のことについてボチボチ書いていこうと思う。

 今回はやや短い文章であるが、本文はたっぷりと書いたので、

乞うご期待!

 

*準絶滅危惧種・・・準絶滅の危機にある生物種のこと。

 

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